平均球速について
Aさんは片道12kmの道のりを行きは3㎞/h、帰りは4㎞/hで移動しています。さて、Aさんは平均時速は?
こんな問題、誰でも目にしたことある。
3㎞/hと4㎞/hの平均をとって3.5km/hとしてしまうのは、間違い。ひっかけ問題にしてやられたことになる。
正しくは、行きは12÷3=4時間、帰りは12÷4=3時間かかることから、トータルでは24kmを7時間で移動したと考えることができるので、平均時速は24/7≒3.4km/hと求められる。
さて、野球における平均球速とは何か?を考える。
ある投手のストレートの平均球速が149km/hであるとする。
これってどうやって求めているの?とふと疑問に思う。
おそらくは、その投手の投じたストレートの球速をそのまま平均とって算出(全ての投球の球速を足して、投球数で割る)されたものだろう。
ピッチャーマウンドとホームベースの間は18.44m離れているが、冒頭で述べた算数の問題のように、18.44mを球速で割って求まった時間(=ボールが投手の手を離れてミットに収まる秒数)を足して、最後に総距離をその時間で割ることによって平均球速を求める、なんてことはしないだろう。
算数の問題で出てくるような平均時速と野球中継などでよく耳にする平均球速は求められ方が違うのではないか、と思う。
ヤンキース田中将大投手の開幕戦の平均球速が140キロ代だったことを心配するニュースを早朝のラジオで聞いて、ふとそんなことを考えながら、車で通勤。